今年は本当に過ごしやすい夏です.

これは、私たちの住んでいる姫路周辺だけのことかもしれませんが、とても過ごしやすい夏です.気象情報の気温だけ見ていると普段の夏とあまり変わらない暑さのように見えるのですが、大きな違いがあります.それは、風です.

普通ですと、梅雨入りしたあたりから、湿度が高く、蒸し暑い日が続き、梅雨明けして晴れても、湿度の高い状態が続きます.また、昼間はけっこう風が吹くのですが、夕方以降、パタッと空気の流れが止まってしまって、家の中の空気が動かなくなってしまいます.そうなると、外に出るとけっこう涼しいのに、家の中は暑いまま、という状態になってしまいます.これが普通の年です.

でも今年は、昼間もよく風が吹いていて、日陰ではけっこう爽やかですし、夕方以降、今なんかもけっこう風が吹いていて、涼しいのです.我が家では、涼しい外気を出来るだけ取り込むために、去年、サーキュレータというものを買いました.普通の扇風機と違って、空気の流れが拡散せずに直進するのが特徴です.このサーキュレータでベランダから外気を取り込んで寝室まで送り、寝室内で扇風機を使って空気を撹拌すると、そういう体制で夏を乗り切ってきました.

ところが、今年は様子が全然違います.梅雨入りしたころに扇風機は一応出したのですが、いまだに1回も使っていません.夜寝るころになると、ひんやりとした爽やかな風が窓から吹き付けてくるので、扇風機いらずです.もちろんエアコンも今年は1回も使っていません.まあ、すごしやすいに越したことはないのですが、最近よく聞く異常気象の話なんかを思い出すと、この過ごしやすい夏というのも、ちょっと不気味かなとも思ったりします.

今年はラニーニャが起きているようですね.ラニーニャの年は日本では猛暑になるといわれていますが、今のところ、台風の影響による暖湿流やフェーン現象以外では、猛暑というところはあまりないようです.不思議なのは、梅雨のないはずの北海道に、どう見ても梅雨前線としか思えない前線がかかりっぱなしで、ずっと雨が降っているということ.北海道に梅雨はないということなので、あれを梅雨前線とは呼ばないのでしょうけれど、ひょっとしたらこの夏中あそこらへんにいて、秋になったらそのまま秋雨前線と名前を変えてやってくるかもしれません.なんか夏なんですけど、「誰が何と言おうと、日本全国、夏だ〜!!」と言えるようなすっきりとした夏ではないような気がします.これも異常気象の一部なんでしょうか.

週間予報では、これから1週間は関西地方は安定した夏空になるようです.ペルセウス座流星群の観察にはちょうどいい年になりそうです.