買ったばかりの iPhone SE 2nd とMacの写真アプリとの同期がおかしい気がする.

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なにぶん買ったばかりのものなので「これおかしいだろう」って断言はできないんですけど、やっぱりおかしいと思う.私はiPhoneで写真を撮るとき、縦で撮ったか横で撮ったか後になって面倒なことにならないように、普段は1:1の正方形の写真を撮るようにしています.で、iPhoneで写真を撮ると、知らないうちにMacの写真アプリと自動で同期されて、その写真をMac上でも使えるようになる機能(なんていう名前だっけ)を使っているのですが、一個まえの楽天のeSIMの記事を書いているときに、なんか写真がおかしいことに気がつきました.正方形でとっているはずの写真が正方形になっていないようなのです.

試しにMacの画面上に正方形を表示して、それをiPhoneで写真に撮ってみると、
IMG_6440.jpeg
こっちが自動でMacの写真アプリに同期されたもの.明らかに正方形じゃなくなっている.あ、いや、Macの画面に写っているのは正方形ですけど、写真の外形が正方形じゃなくて縦長になっているっていうことです.

おっかしいなあと思って、もう一個の方法、iPhoneの写真アプリで写真を選択してAirDropでMacのダウンロードフォルダに送るっていう方法で写真を転送したものがこれ.
IMG_6440.jpg
こっちは正方形になってる.同じ写真なのに、転送方法が違うと形が変わるってことか.よく見ると、縦横の圧縮比が違うとかではなくて、写っている内容っていうのか画角っていうのか、微妙に違っている.AirDrop経由で送ってきた写真には写っていない部分まで、自動で写真アプリに同期したものには写っている.

自動で同期した方の写真の情報を見てみると、サイズが「2618×3490」だった.ぜんぜん正方形じゃない.AirDropで送った方は「3024×3024」で正常っぽい.

試しに他のアスペクト比で撮った写真で試してみた結果.
スクリーンショット 2020-04-29 23.50.56.png
なんというか、どういう傾向なんだろうか.自動同期だと、1:1と16:9で写真のサイズが同じになってる.AirDrop経由だと正常っぽいけど、4:3が標準で、横を切ったり縦を切ったりして1:1や16:9を作ってるってことなんだろうか.

他に試すことはと考えていたら、AirDrop経由のファイルは拡張子が「jpg」なのに、自動同期の方は「jpeg」になっているのに気がついた.なんでそんな細かい差をつけるのか、あれっいっこ「HEIC」っていうのがある.これは確か「jpeg」より圧縮率の高い形式.そういえばiPhoneの設定で、従来からの互換性優先か圧縮優先か選択できたはずだと思い出して、そこを変えて試してみることにした.

iPhoneの「設定」の「カメラ」の「フォーマット」で選択できます.「高効率」になっていたのを「互換性優先」に変えて、さっきと同じようにアスペクト比を変えた写真を撮ってみた.

その結果はなんと、自動で同期した写真は全部「3024×4032」になってしまいました.どういうこっちゃ.これはつまり、4:3の全ドット有効の時のサイズなのかな.でも、写っているものは微妙に違っています.

1:1で撮ったものがこれ.
IMG_6444.jpeg


4:3で撮ったものがこれ.
IMG_6445.jpeg


16:9で撮ったものがこれ.
IMG_6446.jpeg
16:9だけ後ろに引いたような感じですけど、iPhoneの位置はほぼ動かさないようにして撮っています.

なんか、この写真とか数字とか眺めているうちに、私の頭で考えられる仮説はこんな感じです.

まず、iPhoneは設定されたアスペクト比に関わらずフルサイズで写真を撮るのではないか.そのサイズと画角は16:9で設定されたときに撮られる写真と同じもの.16:9で撮った写真がフルスペック状態なんだと思います.

で、その写真の生データに、撮影した時の設定値を付け加えて、データとしてiPhoneの中に保存します.iPhoneの写真アプリで1:1で見えているものも実は16:9のデータが保存されていて、そこから必要な部分だけ切り出して画面表示してるんじゃないかな.AirDropで送るときは、写真アプリが切り出した部分だけを送るから、想定通りのサイズになって送られる.

でも、Macの写真アプリとかと自動で同期をするときには、設定値付きの生データが送られているのではないか.その上で、Macの写真アプリが新しいiPhoneに対応し切れていなくて、設定値を正しく反映した写真を作り出すことができていないのではないだろうか.

そういう前提で、写真アプリが自動で同期したものと、AirDrop経由で同期したものを見比べてみると、自動で同期したものからいらないところを切り落とせば、AirDrop経由で送られてきた正しい写真が作れるっぽく見えます.

と、ここまで考えて、他のiPhoneとかiPadにも写真って自動で送られてたよなあ、どうなってるんだろうかと思って、iPad miniの写真アプリを開くと、自動で同期されるのは「マイフォトストリーム」っていうんですね、そこにiPhone SE 2ndで撮った写真が入っていました.それを見てみると、全部4:3ですね.ってことはMacの写真アプリのバグではないなあ.

これは私の設定ミスで、どこかいじればなおる話なんだろうか.それともソフトウエアアップデートが必要なのかな.まあ、しばらくはAirDrop使うかな.ちょっとだけ面倒くさいなあ.

あれ、そういえば、最近のiPhoneって、写真を撮った後でライティングを変えたり、ボケを追加したりっていう機能がなかったっけ.そんなことするためには、写真の生データ保存しとかなきゃできないし、そこら辺がらみの話かなあ.