胆石の痛み、の追記.

先ほどから続く胆石の痛み、私の場合おなかが空きすぎておなかが痛い、という状態に近いのです.もちろんこれは痛みの初期症状であって、ものの30分もすれば七転八倒になるわけですが、今回はロキソニンの手助けもあり、痛いけど空腹かも、っていう感じでおさまっていました.で、最もいけないことをしてしましました.お医者の先生にもきつく止められていたことです.脂肪分を取らないことと、お酒を控えること、刺激物を取らないこと.でもね、去年の暮れに病院に行ってから胆石の発作は、正直なところ2回ありました.その2回とも、脂肪分やアルコールには全く関係なかったんですよね.痛みが起こるのは、細心の注意をしながら考えた食事の後にも起こりましたし、ケンタッキーフライドチキンをたらふく食べたあとに何ともないこともしばしばでした.しかも、私の胆石はかなり大きいので、胆管に詰まって黄疸とかを出すようなサイズではないと、前回のCT検査で言われていました.ようするに、メチャクチャ痛いだけで根性で我慢すれば何とかなると、そういう状況だそうです.


で、おつまみストック用の棚を見ると、先日見つけて買ってきておいた、「ホテイの焼き鳥ユズ胡椒味」が1つ.お酒は「檀れい」さんにやられっぱなしの「金麦」が冷蔵庫の中にストックされており、これはやるしかないだろうということで、ホテイの缶詰をファンヒーターで暖めて、一口食べてみたらこれが何ともイケる味です.そこで「チャーチャラッチャー」という音楽を思い出しながら、もちろん檀れいさんの、普段はとても控えめのおとなしい語り口からは想像もできないほどのハイテンションのCMを思い出しながら、金麦をゴクゴクと飲みます.


これでダメなら緊急入院、OKならばスケジュール通りの手術に向かおうというところ、金麦を飲んでいくうちに、不思議とみぞおちを握りつぶされるような痛みは和らいでいきます.これはいけるんちゃうか、と思って、ホテイの焼き鳥1缶で金麦の500mlを2缶飲んで、その後はマルちゃんのワンタンを1カップ、そしてコンビニで買っておいた鶏の唐揚げをつまみに、さらに金麦を2本空けたころには、みぞおちの痛みはすっかり無くなっていました.


こんな風に、医者の言うことも、自分の体の発する警報信号も無視して、やってはダメだとわかっていることをやってしまうのは、最近一気読みした「鴨志田穣」さんの著書のせいかもしれません.彼は、世間的に言えば、破滅的な生活をして、アル中、吐血、閉鎖病棟に入院、最後は癌で40代で亡くなっています.自分のことを「宿六」と呼び、全く誰のためにも役に立たないダメ人間と言っていました.でも、結婚をして子供ができて、家庭を持つことで、やっと更生の道に足をかけたとたんに、末期癌であることを告げられて、人生を終わってしまいました.


私は、会社にしがみつくためだけに日々を送った結果、耐え難いほどの強烈なストレスで心も体も破壊し尽くされた日々を送っていた時期もありましたが、生き続けることだけを最優先に考えるのではなく、いま痛いのだけはかんべんしてほしいと、そういう感じで生活している今の方が、よっぽど人間らしいと思うのですけど.


とりあえず、痛みもなくなりましたし、今日の夜から絶飲食で明日の朝から手術前の小難しい検査一式を受けてきます.手術を受けるのは、定期的に襲ってくる痛みを何とかしてほしいと、それだけです.痛みが治まったら、焼き肉カルビを飲み物のように胃袋に送り込んでやりたいと思っています.


とりあえず、痛みもないことですし、寝ます.