TPUフィラメントの沼にハマっています.

私の使っている3DプリンターであるAnycubic i3 Megaをダイレクトエクストルーダ風に改造してから、TPUフィラメントというボーデンタイプでは印刷が難しいと言われているモノを使っています.クニャッと曲がるとジワーッと帰ってくる、どっちかというとビニールみたいな感じの出来上がりになります.はじめは0.4mmのノズルで印刷して「おー本当に曲がるわ」とか言って喜んでいたのですが、0.2mmノズルに交換して壁面を2層(厚さ0.4mm)でやってみたところ、思いもかけない手触りとなり、これならアレを印刷してみるしかないと考え、そのために必要な色のフィラメントを購入し、現在はその沼にドップリとハマっております.その成果はそのうちお見せするとして、今回は途中で発生した問題を解決するための小さな改良を紹介します.

私が使っている3Dプリンターは、現状ではこのようにホットエンドの直上にエクストルーダモータが配置してあります.
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エクストルーダモータの歯車からPTFEパイプまで1cmほどの隙間があいていますが、この距離であっても、まれにフィラメントが屈曲というか座屈というか、曲がってしまうことがあります.いまトライしているモノは印刷完了まで2時間半ほどかかるので、途中でフィラメントが曲がって印刷失敗となると、物理的にも精神的にもダメージが大きいです.それを防ぐための改良を行いました.

文字通りフィラメントに曲がる隙を与えずにPTFEパイプの中に入れてしまうために、パイプを出来るだけ歯車の直前まで伸ばします.
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まずは鋼尺をあてて写真を撮り、どんな位置関係になっているのか把握します.

そして、これに合わせて新しくPTFEパイプを切り出して交換します.
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そしてできあがった状態がこちらです.もう歯車とPTFEパイプの隙間は1mmほどです.これでフィラメントも絶対に曲がらないだろう.

この交換作業が結構大変でした.エクストルーダからホットエンドまで、ほぼ全部を分解しないとならないうえに、自分で適当に改造してあるため、一度ネジを外して部品を取ったあとで、その部分をもう一度ネジ止めして別の部品を外し、またそのネジを外すとかいう訳のわからない手順になったりします.シロウト考えで適当なことをやっているからこういうことになるんでしょうね.

でもまあ、これでフィラメントが曲がることは気にしなくてもよくなりました.