小ガニ14匹.

我が家の幼稚園児は、先日、お泊まり保育でした.
お泊まり保育とは、毎年やっているんですが、海の家をかねた民宿に一泊させてもらい、花火をしたり、スイカ割りをしたり、カレーパーティーがあったり、まあ、みんなで寝たりと、いろいろなことを体験させてもらう行事です.

海の家ですから、目の前は海です.そこで、浜に出て、海水浴ではないんですが、海辺で遊んだり、貝殻を拾ったりします.このイベントのメインは「カニ取り」です.

小さな水槽を持参していき、海岸で小さなカニを捕まえるのです.ところが、去年、一昨年と、私の子供は、「カニが怖い」と言って、自分で捕まえることは出来なかったのです.そういう子は他にもいるようで、その時には先生が一人に2匹ずつカニを捕ってくれます.

うちの子はそのカニに「しんたろう」と「くんたろう」という、どういう由縁かわからない名前を付けてかわいがっていたのですが、野生生物ですので、水槽の中では、やはり1ヶ月程度しか生きることが出来ません.去年もそうでしたが、今年も「新しい、しんたろうとくんたろうを、探してくるよー」と言って、元気に出発していきました.

実は私も、カニとかザリガニとか、ハサミをもっているヤツはちょっと苦手です(あとカマキリも).ですから、今年も先生に2匹捕ってもらって、帰ってくるんだろうと思っていました.

翌日、私が帰宅すると、ちょうど子供がいたので聞いてみました.
「しんたろうとくんたろうは捕れたか?」
「うん、いっぱい」
「いっぱいってどれくらい?」
「いっぱいは、いっぱいや」
嫁さんに「どれくらい?」と聞くと、「14匹」と答えが返ってきました.
見ると、小さな水槽には、小さなカニがワシャワシャいます.

どうやってこんなにいっぱいのカニを捕ったのか聞いてみると、両手で砂を持って、歩いているカニの上にドバッと落とすんだそうです、カニが身動きが取れなくなっているスキに、カニの下の砂ごと一緒に、ガバッと捕って、水槽に入れるんだそうです.そんなカニの取り方、今まで考えたこともありませんでした.

誰の考えか知りませんが、子供って本当にいろんなことを急激に学習していきますね.それに比べて自分の進歩のないことといったら…