ネイティブな人の播州弁.

先日、定期点検で車屋さんに行きました.小一時間かかるというので、イスに座って、ボケ〜っとしていたのですが、しばらくして、若い女性が入ってきました.
ピチピチの白いTシャツにピチピチのジーンズをはいて、ちょっと茶髪でショートヘア.見た目は20才くらいのかわいらしい人です.
「すいませ〜ん」、という声もかわいらしい.
早速サービスの方とお話しをしていたのですが、どうもエアコンの効きが悪いらしい.
「すぐに様子を見てみますので、掛けてお待ち下さい」といことで、私の後ろのイスに腰掛けました.

5分ほどでサービスの方が戻ってきて、エアコンには異常はないと説明しています.で、彼女は言いました.

「でも、友達が私のと同じ車なんですけど、エアコンの効きが全然違うんですよぉ.私は目盛りを2くらいにせんとエアコンが効けへんのですけど、そうすると、『ごっつい』燃費が悪なるんですよねぇ」

何も彼女は文句を言っているわけでも、イチャモンを付けているわけでもありません.きわめて普通で、どちらかといえば腰が低い丁寧なしゃべり方なんです.その証拠に、自分の言い分が通らなかったにもかかわらず、最後には「わかりました.すいません、ありがとうございました」と言って、店を出たのです.
でも、「ごっつい」なんです.

「すんごい」とか、「めっちゃ」とか、「ちょ〜」とか、「どえりゃぁ」とかではなくて、「ごっつい」なんです.

私もこの町に来てから、はや十数年が過ぎました.でもまだ「ごっつい」という言葉のニュアンスを正確に把握できておらず、自分では使ったことがありません.

播州人の播州弁、恐るべしです.
しかし、私の子供達は、幼稚園で揉まれるうちに、ネイティブな播州弁を習得しつつあります.
将来どうなるんだろうか….