また古いものの話.

最近姫路でも雪が降ったりして、本当に寒くなってきました.
今年は久しぶりの寒い冬になりそうです.

寒くなってくると、着るものも変わってきます.
夏はTシャツいっちょうだったのが、ワークシャツになり、トレーナーになり、フリースになり、そして今日、辛抱たまらんくなって、セーターを出してきました.
私の場合セーターは全て母親の手編みのものです(機械編みのものもあったな).

母親は、なんだか手先が器用だったようで、セーターから洋服から、何でも自分で作っていました、若いころは.
今では年をとってしまって全然ダメですが.
それでも、今でも寒くなって最後に登場してくるセーターは室内用に特別に作ってもらったカウチンセーターです.

何が特別かといいますと、カウチンセーターってアウターとして着ることが多いので、ダボッとしていてズルッと大きいのが多いですよね.私はそれがイヤだったんです.
で、腰までのショート丈にして、体にフィットするようにスリムに、そして、脱いだり着たりが楽なように、フロントにジッパーをつけてもらいました.
あとは、母親の勝手なこだわりで、両面編み込みっていうんですか?、良くわかりませんけど、売っているカウチンセーターは片面編みなんだそうですが、このセーターは表も裏も編み込みになっているとか.
ようするにすごく暖かいということのようです.

でもこのセーター、作ってもらったのは、まだ私が10代のころだったんですよね.
だからもう20年以上着ていることになります.
その間、3回くらい、袖口の毛糸がすり切れてほつれてきたのですが、そのたびに実家に持ってかえって、修繕してもらってずっと着ています.
20年っていったらちょっとすごいと思いませんか?.私はすごいと思います.20年っていったら、ちょっとした歴史ですからね.

材料の毛糸がいいのか、編んだ人のテクニックなのか、その後の手入れが良かったのか、もともとそれくらい当たり前なのか、よくわかりませんが、こんないいものですから、今年も感謝しながら、なるべく長く使っていきたいと思います.