遠くの雷は赤く見える.

昨日の夕方、姫路では大雨が降りました.午後5時くらいですかね、「ゴロゴロ〜、ゴロゴロ〜」と、雷の音が聞こえてきました.風もだんだん強くなってきたので、ここらで一雨降れば涼しくなっていいのにと思っていたところ、ポツポツと、大粒の雨が降ってきました.雨は一気に勢いを増し、土砂降りになりました.でも、雨はどんどん強くなります.いったいどこまでひどくなるねん、と思うくらい、ものすごい雨が降ってきました.うちのマンションから100mも離れていないところに別のマンションがあるのですが、その建物がかすんで見えなくなるほどです.

雷も、ドッカンドッカンと落ちまくりです.はじめは遠くの方に落ちていたのですが、雨がひどくなるにつれて、雷も近づいてきました.「ピカッ」と光ってから「ドーン」と音がするまで1秒かかっていません.300m圏内で雷が落ちまくっているのですが、その稲光が見えません.雨がひどくて、稲妻が走っても、そっち方面の空というか空間が白く発光するだけで、稲光は見えないのです.

普通、というか、今までの経験では、こういう雨は10分とか20分とかで通り過ぎていくものなのですが、昨日は違いました.いったいいつまで降るのか、と思うくらい降りました.1時間は降っていましたね.その間、雷も落ちまくりです.数えていないのではっきりはわかりませんが、100や200ではないと思います.もっと落ちていたと思います.

その大雨、落雷の中、私はテレビを見ていたのですが、感心するのは、なかなか停電しないということ.昔は雷が落ちるとすぐに停電していたものですが、これだけ近くで雷が落ちまくっても、なかなか停電しません.ときどき瞬停はありました.天井の蛍光灯(インバータ式)が、一瞬消えるのです.でもテレビはつきっぱなしで反応しませんでした.そうこうしているうちに、ついに停電しました.テレビも消えました.でも、停電したのはほんの2秒ほどで、すぐに電灯もテレビも元通り復帰しました.落雷で損傷を受けた部分を切り離して、別系統から電気を供給するように切り換えているんだと思うのですが、そんなことが1秒や2秒で出来てしまうのですから大したものです.電力会社もがんばっています.

ところで、雨もおさまって、雷の「ゴロゴロ〜」も聞こえなくなったころ、夕食を終えて窓から外を見ていたのですが、遠くで稲妻が走っているのが見えます.南東の方向、加古川か明石方面です.お〜、まだ雷はがんばっているのか、と思って、しばらく稲光を見ていたのですが、これの色がおかしい.うちから南東の方向を見ると、ちょうど姫路バイパスがあって、そのナトリウムランプが点々と見えるのですが、稲光がちょうどナトリウムランプと同じような赤というか、オレンジというか、そんな色になっています.これは、夕日が赤く見えるのと原理は同じなんだろうなぁ、と思いながら、しばらく赤い稲妻を見ていました.

今朝の新聞によると、姫路では1時間雨量が50mmだったんだそうです.姫路駅前の大手前通りが冠水したそうです.でもあの雨で1時間50mmって、今年の梅雨の時期に九州あたりで降っていた1時間に100mmを超えるような雨は、いったいどれだけすごいのか、ちょっと想像がつきません.