書くことはいっぱいあったはずなんだけど....

私は先日のゴールデンウイーク期間中、実家めぐりをしていましたので、Macにさわれない日々を過ごしていました.その間、このblogに書きたいこともたくさん思い浮かび、連休明けには一気にドバッと書くぞ、と思っていたのですが、トシのせいかすっかり記憶力が無くなってしまい、思いついたネタはさっぱりと忘れてしまいました.書きたいことはたくさんあったはずなんですけど、なんにも覚えていません.しょうがないので、いま一番はまっている音楽のことを書こうと思います.

先月の休日の昼下がり、ヒマでヒマでしょうがないとき、関西ローカルのテレビでは、笑うに笑えないくだらない芸人が騒ぎ立てるような番組をたくさんやっています.そういうときには地上波ではなくBSデジタル放送をのぞいてみると、たまに面白そうなものをやっているときがあります.で、BSデジタルの番組表を表示してみると、ちょうど「幻の創作レストラン・田崎亭」というのをやっていました.田崎亭といえば、たぶんソムリエの田崎真也さんの番組でしょう.彼は、料理に合うワインをすすめる、ワインに合う料理をすすめるという仕事がら、ワインだけではなく料理についてもかなり詳しいし、彼自身の料理の腕もかなりのもののようです.その田崎さんがゲストにワインと料理を振る舞いつつ、トークをすすめるという番組だろうなぁ、と思って見てみたら、そのまんまでした.

その時のゲストはちょっとかっこいい男性二人.なんでも、兄弟でピアノの連弾をやっているらしい.連弾というと、私は、子供のころの「ピアノ・エレクトーン発表会」のときの連弾くらいしか思い浮かばなくて、なんでそんなもんがゲストなんだろうかと思って見ていましたが、私の想像というか既成概念は、見事にぶちこわされました.これはちょっとすごい.

料理の一品目はカキの土手鍋と、お酒は日本酒の熱燗でした.うまいうまいとひとしきり食べたあとで、「じゃあ、カキの土手鍋のイメージをアドリブで弾いてみましょう」と.二人は打ち合わせと称して数秒間ボソボソ話をしたあとで、いきなりピアノを弾き出す.それはジャズでもなく、クラッシックでもなく、今まで聞いたことのない音楽.しかも二人で弾いているから、当然一人の時より音数が多くて印象が分厚い.「なんじゃこりゃ〜」と、それ以降は真剣にテレビに釘付けになりました.

二品目はワタリガニの身とミソがたっぷり入ったトマトソースのパスタと白ワイン.これも食べたあとでそのイメージとやらを即興で弾く.やっぱりすごい.三品目はフォアグラのソテーとトリュフのパイ皮包みに赤ワイン.これもアドリブで演奏をします.合間に、二人の代表的な作品であると思われる曲の演奏が入りました.これは言葉では表現しづらいです.聞くための音楽ではなく、見せるための演奏ですね.二人が二人とも実に楽しそうに弾きます.息もぴったり.一人ずつのテクニックもかなりのものなのに、それが二人になることで、足し算ではなく、掛け算になっている感じ.連弾って普通は二つの椅子に一人ずつ座ると思うんですけど(違うか?)、二人はちょっと幅広の椅子に、半ケツ状態で座って演奏します.時には二人の手が交差した状態で演奏したり、演奏しながら左右の座り位置が入れ替わったり.やっぱり見るための音楽ですね.しかも、けして奇をてらっているだけではなく、演奏自体がしっかりしているので、見て楽しく、聞いても楽しい.こんな演奏をする人もいたんだぁ、と感心しながら、二人の名前をポストイットにしっかりメモしました.デュオの名前は「レ・フレール(Les Frères)」フランス語で「兄弟」という意味だそうです(そのまんまや).

さっそくiTunesで検索しましたが出てこない.ならばamazonで検索してみると、さすがですね、出てきました.新人というわけではなく、もうCDもDVDも何枚か出しています.そのなかからとりあえず「Piano Breaker」というCDを買ったのですが、ちょっと失敗でしたね.演奏のレベルは高く、曲を聴いているだけでも面白いのですが、やはり演奏をする姿のインパクトが強すぎて、聴くだけではもの足りなく感じます.二人の演奏は「ブギ」というスタイルが中心だということなのですが、私は何が「ブギ」なのかよくわかりません.今まで聴いたものから近いものを強いてあげれば、「トムとジェリー」でよく出てくるピアノの演奏スタイル、といった感じでしょうか.とにかく楽しい演奏です.ピアノにもこんな演奏の仕方があったのかと感心させられます.そんな彼らの演奏を、最近は毎日聴いています(今も聴いてるし).

さて、まだまだやってる「きょうの菓子博情報」.実は今までは神戸新聞を見ながら手作業で打ち込んでいたのですが、ふと思いついて「神戸新聞」で検索してみると、ちゃんと出てくるし、「菓子博特集」もちゃんとあります.

姫路菓子博特集

ということで、紙メディアから目と手を使って打ち込むという作業はやめにします.

上記リンクの中で、読者が新聞社に寄せた意見を抜粋した「甘口、辛口 菓子博トーク」というコーナーがちょっと面白いです.いちおう新聞社なので、内容については公平公正を基本としているはずです.読者からの意見を故意に片寄らせた掲載はないと思います.