デジタルフォトフレーム.

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「デジタルフォトフレーム」というモノがけっこう売れているらしい.そういう私も、つい先日デジタルフォトフレームを買って設定をした後に、嫁さんの実家に送ったばっかりです.といいますのも、私の実家にはiBook(MacBookだったかな)を持たせて、一応メールも通じていて、写真を送ったり、指定したURLを開かせてパスワードを入れさせるくらいのことは出来るので、子供の写真を見せることは可能なんですが、嫁さんの実家にはパソコンを使える人がいない.だから、印刷した写真をたくさん壁に貼ってあるんです.ベッドのヘッドボードにプリクラをいっぱいはったりとかね.でも、デジカメで撮った子供の写真は他にもいっぱいあるのに、見せる機会が(機械も)あまりないのです.そこで、安くなってきたデジタルフォトフレームに写真を入れて、そのまま送りつけて電源さえ入れればすぐに写真が見られる、っていうのはどうかなと思ったわけです.いつものことですが、よく調べもせずに、適当に安いのを買いました.7インチ液晶で¥15000くらいです.

よく考えずに買っているので、現物が届いてから自分のすべき作業を考えます.撮ってある写真は縦横比が3:4なんですが、フォトフレームはなぜか9:16です.このままでは画面の両横に黒枠が入るか、写真の縦横比を変更するかのどっちかですね.貧乏性の私は写真を変換して全画面表示を目指しました.といってもPhotoshopで全ての写真に対してバッチ処理をかけてトリミングするだけです.この場合、被写体は画面中央に写っているものと仮定して、写真の上下をカットするようにします.まあ、おおかたの写真はそれでいいのですが、やっぱり顔が半分だけ切れている写真とか出てしまいます.トリミング後の全ての写真を「プレビュー」で確認しながら、顔が切れいている写真は手作業でトリミングのやり直しをします.そうして出来た9:16比率の写真を、これまたPhotoshopのバッチ処理で解像度をフォトフレームの液晶に合わせます.こいつをフォトフレームに転送すれば作業は完了.あとは電源を入れると、スライドショーの開始です.

とまあ、比較的簡単そうな手順なのですが、トリミングで手作業が入るのが煩雑です.で、思いついたのですが、最近のデジカメには「顔検出機能」が入っていますよね.Photoshopのトリミングでも、顔検出機能付きトリミングとかあればいいんじゃないかなと思うわけです.小さなデジカメで出来るんですから、大きなパソコンでたっぷりメモリを使えるPhotoshopで出来ないわけがありません.次期バージョンでぜひ取り入れていただきたいですね.

あと、デジタルフォトフレームのスライドショーを見ていると、Macのスクリーンセーバーのスライドショーの出来映えの良さにあらためて感心します.写真と写真の間にはフェードアウト・フェードインが入り、表示される写真も微妙に移動をしている(自分のMacのスクリーンセーバーで子供の写真が表示されているのを見て、その美しさにあらためて感心をし、それ専用機としてiMacを実家に1台買い与えてもいいかなと思ったりしたくらいです).これに対してフォトフレームの表示にはクロスフェードなんて機能は無い.これちょっと考えてみたら結構な処理負荷がかかるんですよね.映像の明度を連続的に変化するなんて、GPUを使えばあっという間ですが、ちゃちなCPUしか積んでいないであろうフォトフレームには荷が重すぎます.写真のスムーズな移動表示というのも、結構なCPUパワーを必要とします.パッと見、アナログ的に見える処理というのはデジタルですると大変なんですよね.

Macのスライドショーにも、「顔検出機能」が付加されればさらにスマートなものになるでしょう.写真が移動していって最終的に子供の顔が画面中央に来るようにするとか、写真が顔を中心にしてズームアップしていくとか、そんな機能が入れば、Macのスライドショーもさらにさらに良いものになるでしょう.そこらへんの機能に特化して、iPhotoとMobileMeと連動した、「AppleTV」ならぬ「ApplePhotoFrame」なんていうものを商品化したら、結構売れるのではないかと思います.Apple社の方がこのblogを見ているとは思えませんが、もし見ていたら、こんな商品いかがですか?.