3D プリンターでスライムをたくさん作った.

何かものを作るときに「こういうものを作りたいから、こういう材料を探さないと」という考え方と、「こんな材料があるから、こんなものが作れるんじゃないか」っていう考えがあると思うのです.晩ご飯を作るんでも、「こんなものが食べたいから、アレとコレを買ってこないと」って買い物に行くのと、買い物に行って「今日はこんなものが売っているから、アレを作ろう」っていう考えと.どっちがいいとかいう話ではないのですが、私は全くの後者です.材料から入るタイプ.なんでかと考えるに、どんなすごいものを思いついても、たった一つの材料が手に入らないだけで全体がダメになって、また考え直しになるのが面倒だからだと思います.若い頃はお金がなくて新しい部品がなかなか買えなくて、ジャンク屋さん回ったり手持ちの部品を使い回したりとかしてたので、そういう頭になってしまったのかもしれません.

さて、そういうことで、最近は3D プリンターでTPUという柔らかいフィラメントを使っているのですが、最初はうまくいかなかったものの、条件を変えていろいろやっていくうちに普通にプリントできるようになってきました.0.2mmノズルで2層でプリントすると、ペランペランのオブラートみたいなシートになるのに、結構な引っ張り強度があることがわかったり、厚くプリントすると堅さが出て、機構部品としても使えそうなことがわかったり.プリントしたものを引っ張ったり曲げたり色々さわっているうちに、「これはアレだ、スライムが出来るだろう」って思いついて、スライムの大量生産となりました.

基本的な条件としては、印刷温度は205℃、ヒートベッドは60℃、ノズルは0.2mm、印刷速度は30mm/Sec、外壁の厚さは0.4mm、インフィルは5%です.

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ちゃんとこんな色のフィラメントがあります.発色も非常に綺麗です.スライムの顔は、ペイントマーカーで書いてます.


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もちろん、スライムタワーにもなるように設計されています.


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秘密は、というほどのものではないですけど、底面にくぼみがあるのと、頭と底にネオジム磁石を仕込んでくっつくようにしてあるからです.冷蔵庫とかに貼り付けることも出来ます.


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そして、磁石の力を使って合体することも出来ます.一番下の人は辛そう.


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スライム合体となれば、青いスライム8匹に加えて、コイツも作らなくてはなりません.


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ここまで到達するために、たくさんのスライムたちが犠牲になりました.


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キングスライムの冠はこんな部品で出来ています.これだけは例外的にインフィルを50%にして、堅く作っています.


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2色の部品を組み合わせて、


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輪っかで締め上げて、先っぽをかぶせます.


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冠の裏側は、スライムの頭の形に合わせてあります.冠の中にも磁石が仕込んであって、スライムの頭にくっつくようになっています.


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キングスライムが冠を取った姿って、結構レアなんじゃないでしょうか.頭の形状は、ノーマルのスライムと同じ寸法にしてあります.


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だから、そのまま冠をかぶることが出来ます.奥の単色の冠は、サイズの確認用に最初に作ったものです.


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底面の形状もそろえたので、こんな有り得ないスライムタワー化することも出来ます.


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Anycubic i3 Megaの金属フレームにスライムをたくさん貼り付けると、なんか3D プリンターの雰囲気がおかしなことになります.


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磁石の力で、こんな体勢でもくっつきます.

スライムを作ろうと思いついたのは、TPUで印刷したもを曲げたり伸ばしたりしているときに、どんな形にされても戻ってくる、そのときの「ウニャァァァァ」っていう感じが、ドラクエのスライムのイメージと重なったからです.こればっかりは写真では伝えようがないので、短い動画にしました.



あと、たくさん作ったスライムたちを使って、「スライムシャワー」と「スライム合体→キングスライム」の動画も作りました.よかった見てください.