真のダイレクトエクストルーダを目指す その5.

はぁ、「その5」か.もうそろそろ終わりにしたいところだ.前回は、より小さくて軽いステッピングモーターを使って、Anycubic i3 Mega用のダイレクトエクストルーダを作ってみました.結果として本体に組み付けて使用することはできないものの、構造の確認をすることはできました.今回は、何とか3D プリンター本体に組み込んで使用できるところまでは持って行きたいところです.

前回の不具合箇所を修正して設計し直したものを印刷しました.
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「6」って書いてあるけど6次品なのかな.パーツは5個です.


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とりあえず仮組みしました.


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しかし、調子に乗ってネジ多過ぎだろう.写っていないところも含めて全部で11本も使っています.

この状態で、すでに強度が足りていない部分がわかったので、次を作ります.


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今度の部品は全部で3個です.ネジの削減を狙ったのですが、


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どういう順番で組み立てても、これより先に進めません.だめじゃん.


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ということで、せっかくネジを削減して1つにまとめた部品を、また2つに分けて印刷しました(ここに来てやっとですけど、全面やり直しは辛すぎるので、できるだけ今ある部品を流用して、作り直す部分を最小限にとどめるという知恵を働かせるようになります).


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やっと最後まで組み立てられたのですが、


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これじゃあヒートブロックが近すぎて溶けるだろう.


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ということで、ヒートブロックから距離をとるように設計し直しました.ちなみに、斜めのハの字になっている部分は、照明用のLEDテープをつけるためのものです.


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新しい部品に交換しました.


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ヒートブロックの周辺の空間も十分に取れています.


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3Dプリンタに組み付けました.照明も正常に動作していますし、加熱も順調です.240°で30分ほど放置しましたが、ヒートシンクより上の温度は40°程度に収まっています.温度設定をいろいろ変えてみましたが、冷やしすぎや冷やし足りないということもありません.原点出しも正常に完了しました.

ここまで来れば、さすがに完成だろうと思ったのですが、世の中そんなに甘くはないですよね.それはまた次回以降に.

さて、部品同士を止めるために、M4やM3より細かなネジを使うことが多いです.太いネジは場所をとるので、ネジはできるだけ細くしたいし、長さも出来るだけ短くしたいです.でもそういうネジってホームセンターとかでもそんなに種類がそろってないし、値段も高めです.これまで、いくつかの種類のネジを使ってきて、どれくらいの細さや長さでどれくらいの力で締められるかっていうのがわかってきたので、ここらで「3D プリンター用標準ネジ」を決めて、そのネジをまとめ買いすることにしました.
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買ったのはこのネジ.M2.6x6mmの低頭ネジというものです.100本で¥400.ネジはまとめ買いに限りますね.ネジの頭の高さが0.6mmしかないので、逃げたりザグリを入れたりというようなことをあまり気にしなくてすみます.ただ、ネジの頭を舐めやすいので、繰り返し使用はあまりできません.ドライバーもこのネジ用に新しいのを1本買いました.といっても、1本¥300くらいのものですけど.