真のダイレクトエクストルーダを目指す その4.

私の使っている3D プリンターのダイレクトエクストルーダを作ろうとして苦労しているんですけど、ついに「その4」まで来ました.いつになったら終わるんだろうか(というか、ちゃんと終わるのか?).前回までで、何とか連続運転をして、自分で自分自身のパーツを作るという状態までは持ってきました.問題として残っていたのは、左右に張り出す無駄なスペースを削減してX軸方向の印刷可能範囲をオリジナルに近づけるということと、スロートの冷えすぎ冷やしすぎを適正な状態に近づけるという点です.それに向けてaliexpressでいくつかパーツを購入しました.

まず、フィラメント送り用のステッピングモーターですけど、もともと使われているものは不必要にトルクが大きすぎると感じていました.まあ、Anycubic i3 Megaは標準状態ではボーデンタイプですから、長いチューブの中を擦りながらフィラメントを送ることを考えればアレくらいのトルクが必要なんでしょう.でも、ダイレクトエクストルーダであればそんなにトルクは必要ありません.もともと使われていたモーターは厚さが40mmでした.これを、厚さが28mmの「17HS2408」というモーターに交換します.モーターの重さは280gから150gになります.もっと薄くて軽いのもあるんですけど、カタログのトルクや消費電流をにらみながら、これが適当だろうと決めました.

次に、いろいろ冷却するためのファンです.ファンの形と風の出る方向を考えると、最初から横向きに風が出たほうが便利そうだと思ったので、「ブロアファン」というものを購入しました.
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風量の具合がどれくらいのものなのかまったくわからないので、適当にサイズで選びました.幅が50mmで厚さが15mmのものです.


次は「スロート」と呼ばれる部品です.
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フィラメントが入るのと反対側の端に、ヒートブロックとノズルを取り付けて樹脂を溶かして押し出します.フィラメントが入る側は冷えてなければならないですし、ノズル側は設定温度まで加熱されなければなりません.なので、途中を冷却するんですけど、私の場合、この冷やす部分と加熱する部分が近すぎるんじゃないかと思います.で、ちょっと距離をとるために、今まで使っていたものより10mm長い、40mmのスロートを買いました.写真の右がAnycubic i3 Megaのオリジナルの27mmのスロートで、真ん中が今まで使っていた30mmで、左が新しく買った40mmです.


これらの新しい部品を活用すべく、設計し直した部品を印刷しました.
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全部で5個の部品になりました.このまま3D プリンターに組み込んでも動くとは思えないので、とりあえず仮組みしてみます.


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M2の小さいネジしか使えなかったので、数で強度を稼ぎます.


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新しく買ったブロアファンを取り付け.


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全体を組み立てるとこんなふうになります.


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重さは370g程度です.前回のが約430gでしたから、60gほど軽くなりました.モーターは130g軽くなってるはずなので、他で重量増の要因があるようです.

大方の予想通り使い物にはならなかったのですが、基本的な構造はこれでいけそうな感じです.そこら辺を踏まえて、次を作ろうと思います.