できるだけ捨てやすい燻製機をつくる.

初めて燻製機に手を出したのはいつ頃だったのか覚えていませんが、多分最初は段ボール箱で、そのうちベニヤ板で結構しっかりした燻製機を作ったり、ステンレス製の値の張る燻製機を買ったりしたのを覚えています.いろいろやってみてわかったんですけど、燻製を作る上で一番問題になるのは、煙の匂いをどうするか、この点につきると思います.

森の中の一軒家で、庭に燻製機や燻製小屋を設置できるならいいんですけど、都会の一戸建てや集合住宅では、燻製をしたあとの道具から漏れる煙の匂いを遮断することは不可能です.数日放っておけば匂いがなくなるとかそういう甘いものではありません.煙の匂いは、道具に付着した「ヤニ」のようなモノから出ているので、木や紙には染み込みますし、金属表面でも簡単に洗い落とすことは出来ません.煙はどんなに小さな隙間にも入り込みますが、その細かな隙間を全て洗浄することなんて到底無理です.

私は、家で燻製を作るなら道具は使い捨てが良いと思います.「男の趣味の燻製」的なイメージだと、まずしっかりした道具をそろえて、それを長い年月かけて使い込むとか、そんなのに憧れますが、日常生活まで煙り臭くなってしまいます.

ということで、今回は¥100ショップで売っているものを使って、できるだけ捨てやすい燻製機を作ってみました.


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買ってきたのはこれ.100均の蚊取り線香の皿(¥200だけど)と紙カップの大きなヤツ.ホームセンターでスモークウッドを買いました.


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煙を通すように、紙カップの底に穴を開けます.形は何でも良いと思います.


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カップの底を紙テープで止めます.煙が漏れないようにしっかりと.


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なんか、肉が底に直接触れるのはマズいような気がしたので、割り箸を糸でしばって、スノコのようなものを作りました.


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蚊取り線香皿のフタを燻製機のフタにするのですが、直接使うと煙が付いてしまうので、ビニール袋に入れます.


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こんなふうに使います.写真撮り忘れましたけど、スモークウッドは5cmくらいの長さに切ってあります.割り箸を挟んで空気が通るようにします.


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1時間ほどで燻製が完成しました.1週間ほど塩漬けにした豚バラ肉です.ビールにとても良く合います.

燻製がおわったら、次も使う蚊取り線香皿はビニール袋に入れて密封します.紙カップは大きめのビニール袋に入れてから小さく潰して捨てます.袋の上から足で踏んでやれば相当小さくすることができます.