真のダイレクトエクストルーダを目指す その10.

Anycubic i3 Megaで使うためのダイレクトエクストルーダを作ろうとしているのですが、なんかもう惰性でやっているような状態になってきました.でもまあ残りの問題点は2つほど(のはず)なので、それが解決したところで完成ということにしたいです.今回は「冷却ファンを2つにする」というテーマです.現状では、ホットエンドのヒートシンクを冷却するために50mm×15mmのファンを1つ使っていて、そのファンの風を二股に分けて印刷物を冷やすのにも使っています.風量も十分のようで、印刷するのに不都合はないのですけど、3D プリンターの機能として二つのファンを独立して制御できるようになっているので、ファンを二つにしたいと思います.

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aliexpressで購入した冷却ファン(40mm×10mm)二つが届きました.


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ファンの各部サイズを測った上で、新しい部品を印刷しました.今回は、全部で6点になりました.


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印刷した部品を組み付けていきますが、今回は、全ての部品を外した状態で写真を撮ってみました.逆に言えば、これ以上の分解はしないという状態です.


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初期の頃に比べれば、なんとも複雑な形の部品になったものだ.


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通電加熱試験です.ベルトが接続されていないのでまだ移動は出来ませんけど、ヒーターやセンサー、照明、ファンの動作チェックが出来ます.問題ないようです.


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原点出し直後.狙った通りいろいろとギリギリです.


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印刷テスト.こちらも問題ありませんでした.


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今回のエクストルーダの構造です.オリジナルの印刷範囲を全部使うためには、真ん中にフィラメントを通して、横にモーター、反対側に冷却ファンという構造にしないと、無理なんじゃないかというのが、今のところの私の結論です.外側のファンが印刷物冷却用で、内側のファンがヒートシンク冷却用です.


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原点出し直後の、(x,y)=(-5,0)の位置です.いろいろとギリギリを攻めていたはずなんですけど、右側に5mm位の余裕はありそうですね.


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右側の限界位置の(x,y)=(215,0)の位置です.やっぱりノズルの位置を5mmくらい右に移動させても問題なさそうです.


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(x,y)=(215,215)の位置です.Y軸の位置関係は、このままで良さそうです.

なんか慣れてきたのか、「やってみたけどこれ大失敗でしたわ」っていうことが少なくなってきているような気がします.今回のファンの二重化もそんなに大きな失敗はありませんでした.印刷品質も安定していますし、次にすべきことは、ノズル位置の微調整と、モーターの発熱の解消になります.あまり書いてありませんが、フィラメント送り用のモーターの発熱がとんでもないことになっていまして、とても継続して使用できる状況ではありません.次は、発熱解消のためにモーターのサイズ変更を行います.