真のダイレクトエクストルーダを目指す その9.

今回からまたエクストルーダの基本構造を変えて、ノズルのY軸位置をオリジナルにあわせた上でX軸方向のサイズを出来るだけ小さくしていきます.もうちょっとで終わるはずです.

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現状の構造はこうなっています.ライトのデザインがちょっと違っていますけど、奥にモーターがあって、その手前にヒートブロックやノズルが来ています.これを、元のようにモーターを横向きにした構造に戻します.


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そのためにいろいろ考えて部品を印刷したのですが、うっかりして途中でフィラメントがなくなってしまいました.しょうがないので、印刷中にフィラメントのケツに別のフィラメントをつなぐという新しい技に挑戦して見事成功.そんな技、今後何かの役に立つとは思えないんですけど、赤い部分はPETGフィラメントで、黒い部分は3D プリンターを買ったときにオマケで付いてきたPLAフィラメントです(それ以外はTPUフィラメントしか手持ちがなかった).


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組み立てて確認をして、ダメな部分は設計し直します.


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ピンクの部分が新しく買ったフィラメントです.なんで半透明ピンクなどというイヤラシい色にしたかというと、やっぱり人気がないんでしょうね、他の色より安かったんです.


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ダメな部分をドンドン作り替えていきます.やっぱり構造を大きく変えると、ほぼ全体に使用不可能なほどの問題が発生します.


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いろいろあって、全体を作り直しました.


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右が今まで、左が最新.大きく変わったところがあります.モーターの大きさもそうなんですけど.


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今までのは、3D プリンターに取り付けるための背面プレート(大きなネジ穴が二つ見えているところ)の左端に、モーターを取り付けるための垂直プレートを配置していました.


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最新版では、左端ではなくて、2列に並んでいる取り付けねじ用のねじ穴の間に垂直プレートを配置しました.これで、横幅をグッと小さくすることが出来ます.まあ、モーターが薄くなったおかげでもあるんですけど、前の左端構造のままでは、モーターを薄くしてもプレートがはみ出してしまって、大して寸法を小さくすることが出来なかったので.


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3D プリンターに組み付けました.だいぶん小さくまとまった感じになりました.


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印刷してみようとしたものの、冷却用のノズルが低すぎてビルドプレートに当たることがわかりました.


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ノズル部分を取り外しているときに、またもやベース取り付けねじ8本の締め忘れが発覚.何やってるんだろうか.疲れてるのかな.


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今回は全バラせずにネジだけ締めようとしたら、いろんなものがぶら下がっただらしのない姿になってしまいました.


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8本のベースネジだけではなく、全てのネジの確認をしてから、ビルドプレートに当たらないように設計し直したノズルを印刷します.


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ノズル印刷完了&テスト印刷完了.印刷前のスカートを10周回している間にあわててビルドプレートの高さを調整している様子が見て取れます.

このあとしばらく使ってみましたが、印刷品質は前回のバージョンと変わらず良好でした.ただ、エクストルーダの横方向の寸法をもう少し小さくしないと、X軸方向の印刷範囲を210mmまで持って行くことが出来ません.オリジナル状態のAnycubic i3 Megaのエクストルーダが横幅65mm程度なので、そのくらいまで詰めたいです.つぎは、冷却ファンを2つにするために、aliexpressでファンを注文してありますので、それが到着してから作業にかかりたいと思います.