CatalinaにしたらiTunesから曲が消えた.けど、なんかなおった.その2.

|カテゴリ:

今回は人生で初めてAppleの電話サポートを受けました.画面上の赤い矢印にしたがって「ここをクリックしてください」っていうのも初体験しました.すごい世の中になったもんですねぇ.ただ、親切にサポートをしてくれた方も、最終的には「TimeMachineのバックアップを使ってバージョンアップ前の状態に戻してからCatalinaを再インストールしてみてください」っていう結論になりました.リカバリーモードで起動してから、起動ディスクを全消去して、バックアップから復元という手順を案内してもらいました.しかし電話を切った後で、どーせ全部消して元に戻るんであれば、今のシステムがぶっ壊れるようなことも全然怖くない、思いつくことは全部やったるわ、ということになりました.

で、思い出したのは、折に触れて目にした覚えのある「Macintosh HD - Data」というボリューム名.私の使っている起動ディスクは「Macintosh HD」なんですけど「Macintosh HD - Data」っていうのはなんぞやと考えた時に、Catalinaではシステム領域が分離されて、アプリケーションからはアクセスできなくなるとか何とかいう話を思い出して、たぶん「Macintosh HD」がシステム領域で、「Macintosh HD - Data」がデータ領域で、分離っていうのは別ボリュームになってるって事なのかな.でも、CatalinaのFinderで表示されているボリューム名は「Macintosh HD」だけ.「Macintosh HD - Data」ってどこで見たんだっけ、用心のために作ったMojaveの起動ディスクの方かなと思ったわけです.

Catalinaにすると、32ビットアプリが動かなくなるって聞いていたので、「なにこれ、ホントに動かんけど、どうすんの」って慌てる前に、Mojaveの起動ディスクを作ってそっちに避難させました.Catalinaアップデート前に、ディスクユーティリティで「Macintosh HD」に「MacOSX」という50GBくらいのボリュームを作って、そのボリュームにMojaveをインストール.その後「MacOSX」で起動して、「Macintosh HD」を読み書きできることを確認.32ビットアプリを「MacOSX」にコピーして、起動できることを確認.そこまでやってから「Macintosh HD」をCatalinaにアップデートしました.そこで普通に「ミュージック」を起動しとけば何の問題も起こらなかったんだと思います、たぶん.

用心深いというか臆病というか、iTunesライブラリがCatalinaの「ミュージック」アプリでいじられる前に、MojaveのiTunesから読めるかどうか確認をしたんです.そのときと同じ状況になるか、やってみました.

スクリーンショット 2019-10-10 19.37.31のコピー.jpg
「MacOSX」のMojaveで起動して、optキーを押しながらiTunesを起動して、ライブラリを「Macintosh HD」の方に切り替えます.


スクリーンショット 2019-10-10 19.39.28のコピー.jpg
MojaveのFinderからCatalinaのボリュームを見ると、「Macintosh HD - Data」と「Macintosh HD」に分かれていて、iTunesのライブラリーは「Macintosh HD - Data」の方に入っているのがわかります.


スクリーンショット 2019-10-10 19.40.22のコピー.jpg
本体がここにある曲の情報をiTunesで表示すると、


スクリーンショット 2019-10-10 19.40.41のコピー.jpg
「場所」にはやっぱり「Macintosh HD - Data」の表記が出ています.


スクリーンショット 2019-10-10 19.42.15のコピー.jpg
iTunes終了後にデータベースファイルのタイムスタンプを見ると、やっぱり終了時に書き換えられているようですね.メニューバーの時刻表示の数分前に書き換えられています.

Catalinaへのアップデート直後にこれらの操作をした時には、「あれ、Macintosh HD - Dataなんていうボリュームがあるわ」って思ったけど、大して気にせずにiTunesのライブラリを切り替えて、「うん、ちゃんと曲の再生も出来るし、プレイリストも読めるし、再生回数も出てるからOK」くらいの感じでしょうか.で、iTunesを終了する時に、iTunesさんが「なんかボリュームの名前が変わってるなあ、ぜんぶMacintosh HD - Dataに書き換えてデータベース再構築だな」ってやったのを、Catalinaの「ミュージック」アプリ起動時に「Mojaveさんが作ったデータベースにMacintosh HD - Dataって書いてあるから、私がアクセスする時はMacintosh HD - Data - Dataか、って、そんなボリューム無いよ」ってなったのかな、たぶん.

原因と対策の手がかりを探ろうと、思い当たるファイルをかたっぱしから見ている時に、iTunesのデータベースファイルである「iTunes Library.xml」の中の「Macintosh%20HD%20-%20Data」っていう表記が目にとまって、CatalinaのFinderでは「Macintosh HD - Data」っていうボリュームは出てこないので、これ「Macintosh%20HD」にしたら動くんじゃないのって気がつきました.ちなみに、Catalinaでも「ディスクユーティリティ」で確認すると、「Macintosh HD」と「Macintosh HD - Data」の二つのボリュームになっているので、二つのボリュームとして扱う時と、1つのボリュームで扱う時とあるみたいですね.「このMacについて」の「ストレージ」タブだと1つのボリュームになってるけど、「システム情報」の「ストレージ」では分かれてる.なんか、ややこしいことは起こらないんだろうか.