「あんたがたどこさ」は何拍子なのか.

先日の幼稚園のウオークラリーの途中で、園児が見せてくれた「おゆうぎ」の中に、「あんたがたどこさ」がありました.

「あんたがたどこさ」の「さ」で右にジャンプ、「肥後さ」の「さ」で左にジャンプ、「肥後どこさ」の「さ」で右にジャンプ、ということをくり返すのですが、ジャンプのタイミングがどうにもバラバラなのです.

何でかな〜、と思って、自分で歌ってみて気が付いたのですが、この歌、「さ」の出てくるところで1小節が終わっているようなのですが、この1小節の拍数がバランバランなんです.特に前半部.

4拍、2拍、3拍、などがごちゃ混ぜに出てくる.この曲はいったい何拍子なんだろうか.

クラッシックの曲なんかでは、4拍子の途中に2拍子の小節が入っていたりすることはあります.ジャズの演奏などでも、原曲が3拍子のものを4拍子で演奏して、アドリブの途中でちょろっとだけ3拍子にもどしたり、3拍子と4拍子を1小節ごとにくり返したり、というスタイルもありますが、「あんたがたどこさ」のほうが、はるかにバランバランです.

小さい子に4拍子の曲を歌わせると、なぜか全音符が3拍になったりする傾向があるのですが、こんなような影響で、長年歌われているうちに拍子が狂ったのかなぁ、とか思ったりもしています.

無理やり理屈を付けて解決しようと思えば、これもジャズの手法ですが、4分音符を3連符に分解して、全てを3拍子または6拍子のようにするという手もあります.「あんた」が1小節、「がった」が1小節、「どっこ」が1小節、「さっっ」が1小節、という具合です.

まあ、これで楽譜を書けんわけではないのですが、理屈を通したというだけで、本質的には解決できていません.

いったい何拍子なんだろうか.