トンボの羽化.

今日は暑いです.しかも蒸し暑い.ついに室温が31℃を超えてきました.Cubeのファンもブン回っています.精神衛生上よくありません.先日の「アレニウスの法則」でも書きましたが、一般工業製品は、温度上昇=寿命の短縮になりますので、老体にむち打って働いているCubeにとっては辛い季節です.

ところで、こういう蒸し暑い日には、たくさんのトンボが羽化します.今朝も川沿いを歩いていたら、トンボがたくさん飛んでいました.まだ産卵期ではないですから、みんな一匹ずつ自由気ままに宙に舞っています.赤トンボほど赤くないけれど、シオカラトンボほど白くもない、なんか黄色い色のトンボです.あれはなんていう名前なんでしょうか.

トンボっていうと「秋」というイメージが強いのですが、本当は違うのだそうです.私の家よりちょっと山側で生まれ育った人の話によると、トンボは梅雨明けころの蒸し暑い朝にいっせいに羽化して、数日は里にいますが、すぐに山に登っていくのだそうです.そして、秋の到来とともに、山を下りて、里に帰ってくる.その後、産卵をして死亡ということのようです.

昔、信州の祖母の家に行った時にアキアカネの大群に出会ったことがあります.裏庭にある小さな木の枝1つ1つにびっしりとアキアカネがとまっているのです.木の幹をドンッとけっ飛ばして、トンボをビックリさせたあとで、木のそばで5本指を広げて立っていたら、5本の指それぞれに1匹ずつトンボがとまったことを、今でも鮮明に覚えています.

山里のトンボは登るべき山がありますが、私の家の近所のトンボは、登るべき山がありません.これからどうやって秋まで過ごすのでしょう.