手作りビールの味.

最近子供が「発泡酒」の存在を知り、「お父さんは薄いビールしか飲んじゃだめっ!」とうるさい.
まことにうるさい.
ということで、今日はアメリカ村(大阪じゃないですよ、姫路ですよ)まで、濃いビールを買いに行きました.

普通のビールは大体アルコール度数は5%くらいですね.
これは、このような数値になるように調整しているということもありますし、麦のような穀類から醸造する酒の度数はせいぜいこのあたりが限度、ということもあります.
ちなみに、日本酒は米という穀類から作りますが、アルコール度数は15%くらいです.
穀類からこのような度数の、しかも澄み切って透明なお酒を醸造する技術は、外国には無いと聞きます(透明で度数の高いお酒は大体がウイスキーや焼酎のような蒸留酒です).
よくできた日本酒を造る技術は、世界に誇ることが出来る技術なのです.

ところで濃いビール、探せばちゃんとあります.なかなか刺激的だということでしょうか、名前が「悪魔」、「海賊」、「ギロチン」という3種を買ってきました.
とりあえず「海賊」を飲んでみました.産地はちゃんとしています.ベルギー産です.
香りは甘いです.飲んでいるあいだは特に不自然なところもなく、マイルドな飲み口です.後味が、甘い.
これは以前飲んだことがある感じがする.そう、私が作ったあのビール.

みなさん手作りビールってご存じですか?
ビールは手作り出来るんです.東急ハンズなんかに行けば、「うまいビールのもとB」とかいうのを売っています.
道具なんかも一式売っていますので、初期投資さえすれば、ビールは非常に安く造れます.
ただ問題がありまして、日本の酒税法上、アルコール度数1%以上のお酒には税金がかかったはずです.ですから、手作りビールキットで出来るビールは、アルコール度数が1%未満になるように調整されています.

ではアルコール度数がもうちっと高いビールは造れないのかというと、そうでもありません.
アルコール発酵が、糖分を分解して二酸化炭素とアルコールになることを理解していれば、ムニャムニャムニャといろいろすることは可能です.

で、今回の「海賊」ですが、あらためてビンの裏を見てみると、ラベルに書いてありました.「原材料:麦芽、ホップ、糖類」.
やっぱりベルギー産でも、度数を上げるにはこれしかないんですね.

もう、何年前になるか、自分で造ったビールで酔っぱらったころを思い出して、懐かしんだりしています.