ナイロンとビニールとポリエチレン.

私が姫路に来てから、もう10何年もたつのですが、いまだになじめない言葉があります.それは「ナイロン」.
ナイロンというと、化学繊維の代名詞みたいなもので、今でも洋服なんかにはよく使われていますが、そうじゃぁないんです.もっと一般的な生活の中で普通に使われている言葉なんです.

「これ、ナイロンに入れてかんかい」とか、「ナイロンかぶせといたらええがな」とかいうふうに使います.答えを言ってしまいますと、ビニールっぽいものは何でもナイロンと呼ぶようですが、詳しいことは私も追求したことがありません.
コンビニ袋なんかは「ナイロン袋」と言います.公園なんかでお弁当を食べるときに下に敷くシートも「ナイロン」と呼びます.しかも、これはお年寄りに限ったことではなく、若い人も、少なくとも私が20代のころに私と同世代の人が「ナイロン」という言葉を多用していました.
ビニールカッパも「ナイロンカッパ」って言うんだろうか.ビニール傘も「ナイロン傘」なのかなぁ.

コンビニ袋は普通「ビニール袋」ですよねぇ.なんで「ナイロン」になっちゃったんでしょうか.いつから?.そして、どこら辺の地域が「ナイロン」なんでしょうか.姫路地区限定なのか、それとも西日本はみんな「ナイロン」なのか.名古屋にいるときには「ビニール袋」でした.下に敷くシートも「ビニールシート」と呼んでいました.名古屋はビニール圏です.

細かいことを言えば、コンビニ袋は本当はポリエチレン製ですから、「ポリ袋」と呼ぶのが正解です.私は「ポリ袋」というと、ゴミを捨てるときに使っていた、45リットルくらいの青色の袋のことを思い出します.あれはポリエチレンなのかなぁ.

ちなみに「ポリバケツ」というのは積水化学の登録商標であるということを以前ネットで発見したことがあります.一般名称は「プラスチックのバケツ」です.そうすると、「ポリ袋」っていうのもどこかの登録商標かもしれないですねぇ.一般名称は「ポリエチレン袋」かな?

私の子供が、教えもしないのに、幼稚園で達者な播州弁を学習してきます.時々「それってどういう意味?」と聞かないとわからないような言葉もあります.まあ、播州弁の幼児言葉なんでしょうね、きっと.
うちの子もそのうちにコンビニ袋のことを「ナイロン」と呼ぶようになるんだろうか.