XLRが復活しました.

4月6日に「キャブを変えればエンジンがかかりそう」と書いていたのですが、そのキャブを変えるのに手間取っていました.キャブの接続を物理的に外すことは出来たのですが、キャブをエンジンの後ろからどかすことが出来ないのです.何だか狭いというのか何というのか、どこかわからないけど、何となくつっかえてしまって、キャブを取り出すことが出来ません.ホンダの整備マニュアルを見ても、「キャブを外します」と、さも簡単そうに書いてあります.簡単に外れるはずなんだけれど簡単にいかない.そもそも私が付けたキャブなんで、入れられたんだから外すことも出来るはずなんですけどね.

で、今日やってみたのは、キャブについているゴムの配管をことごとく全部外してしまうこと.これをやったら、何とかキャブを取り出すことが出来ました.要するにキャブがでかすぎるんですよ.XR400のキャブですからね.で、新たに入手してあったXR250用のキャブを取り付けました.こっちの取り付けは簡単、といいたいのですが、もともとXR400の大口径キャブが付いていたので、接続部のゴムが伸びきっているのです.金属バンドで締め付けて何とか固定はしましたが、どうも無理矢理っぽくて、正しく水平に付いているかよくわかりません.まあしょうがないですね.

さて、キャブを交換しました.スロットルに応じてバルブも動いています.これでガソリンさえ供給してやれば、エンジンはかかるはずです.でもここから先が大変でした.何しろもう何年もほったらかしにしていたエンジンですから、二度と動かなくなっていても不思議ではありません.

まず、気分の問題ですが、エンジンオイルを回すために、エンジンを切った状態で、思いっきり10回くらいキックします.それから今度はスイッチを入れて、チョーク全開、スロットル全閉から、いろいろ状態を変えてキックしていきます.もちろん毎回全力でキックします.エンジンはプスッともいわないのですが、私の感覚では、1回転は回っているようでした.どうも動こうとはしている様子です.結局、50回くらいキックしたでしょうか.チョーク全閉、ハーフスロットルくらいで「ブルルン」と5回転くらいしました.これをきっかけに、調子を合わせて何回かキックして、スロットル全開でやっとエンジンがかかりました.

もちろんスロットル全開のままではエンジンが壊れてしまいますので、エンジンに合わせてスロットルを戻して、止まらない程度に回転を落とします.その状態で、アイドル調整用のネジを回して、スロットルグリップを離してもエンジンが止まらないようにします.それでやっと一安心ですね.バイクから降りて様子を見ます.エキパイやエンジンのフィンから煙が上がります.焦げ臭いにおいがあたりに漂います.よっぽど汚れがたまっていたんですね.

電気系、ウインカーやブレーキランプの動作の点検をします.問題ありませんでした.そのまま、マンションの前をくるっと走ってみましたが、多少ぎくしゃくするものの(これは乗り手の慣れの問題ですので)大丈夫です.これでやっとバイク屋さんまで自走していくことが出来そうです.

さて、全力で50回もキックをして、体が大丈夫なわけありません.うちに帰ってしばらく休憩していたのですが、時間がたつにつれて、全身の筋肉が警報を出します.キックがどんな筋肉を使うのか、普段どの筋肉を使っていないのかがよくわかります.体の外側の筋肉、特に上半身がダルダルです.右足でキックをする関係か、左手の二の腕と肩の筋肉が一番しんどいです.風呂に入ったとき、背中をタオルでゴシゴシすることが出来ません.左手をあげた時点で、もうしんどいです.そして右手では、パソコンのトラックボールを正確にコントロールできません.指が震えてしまって、狙ったところにカーソルを持っていくことが出来ないのです.まいりました.ちょっと情けないです.次からはキックは5回くらいでエンジンがかかってくれるといいんですけど.