久しぶりの生演奏.

実は昨日はバーベキューに行くというだけではなく、もう1つイベントがあったのです.それは、娘がピアノを習っている先生が、姫路の大きなショッピングモールで演奏会、というほど大したものではないのですが、生演奏を披露するというので、ぜひ一度行きましょうということになっていました.1日に3ステージで、最後の午後5時からのステージを見に行ってきました.

ピアノ一人だけではなくユニットを組んでいて、ちょっと変わっているんですが、ボーカルと、フルートと、マリンバです.100人ほど座れるスペースの前の小さなステージでした.私は多分、フルートの生演奏って初めて聞くんじゃないかと思います.で、感想ですが、音がね、ちょっとね、風切り音っていうんですか、ホワイトノイズ系の音がとっても耳ざわりだったんですけど、あれはマイクが悪いのか、PAが悪いのか、腕が悪いのか.フルートの音は耳ざわりでしたねぇ.

それからこれは間違いなく初めて見ました、マリンバの生演奏.何ていうんですか、スティックですか、バチですか、ちゃんとあれを片手に2本ずつ持って、和音を叩くんですよね.すごいです.で、リズムも合っている.あれ、32分音符くらいのテンポで叩いてるんでしょうか、1音だけ外すときでもタイミングが合うんですよね.しかも1回もミスタッチっていうんでしょうか、叩き間違いは無しです.すごい集中力と動体視力だと思いました.

そして、私はエレクトーンを習っていたせいもあって、同じ鍵盤楽器であるピアノの演奏者の手元には、やはり視線が集中してしまいます.ピアノとエレクトーンって、同じようなモノと思っている方がとても多いのですが、両方に触れたことのある方なら、まったく別の楽器だということがよくわかると思います.私が習っていたころのエレクトーンの鍵盤は、基本的に電子スイッチです(最近は加速度とか圧力とかセンサーが付いたりもしていますけど).それに対してピアノの鍵盤は、完全に機械式で、鍵盤を叩くとその動作でハンマーがピアノの弦を叩くことになります.強く叩けば強い音が、弱く叩けば弱い音が出ます.昔のエレクトーンにはそういうことがなかったのです.どんなにゆっくりと鍵盤を押しても、あるポイントでスイッチが入って音が出る、そういうモノでした.

ですから、演奏中の指の使い方がまるで違うんですよね.ドレミファソラシド、と弾くとき、エレクトーンなら何も考えずに鍵盤を押せばいい、でも、ピアノは弾く指によって鍵盤を叩く力が違いますから、同じ大きさの音でそろえようとすると、必然的に指にあわせて指の力のコントロールを必要とします.昔のエレクトーンを習っていた私から見ると、同じ大きさの音でドレミファソラシドをピアノで弾けるだけでも、すごいなぁ、と思ってしまいます.そんなことは当たり前の大前提であって、その上で音に強弱を付けて演奏をするのですから、ほんと神業です.多少難しいコードを押さえるくらいのことは私にも出来ますが、音を合わせて、と言われるとちょっとダメですね.小指がつってしまいます.

30分程度のステージでしたが、やっぱり生演奏はいいですね.決してそんなに上手ではないです.アマチュアに毛が生えた程度の腕だと思います.でも、やっぱり生演奏はいいです.