どういう意味づけなんでしょう.

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また、どーでもいいことが気になっておるのですが、ブートキャンプです.ブートキャンプと聞いて、「IntelMacでWindowsを動かすアレか」と思った方は、世間では結構めずらしいほうかもしれません.いま世間一般でブートキャンプと言えば、「ビリーさんのブートキャンプ」でしょう.

「ビリーさんのブートキャンプ」についてご存じない方にちょっと説明をしようかとも思ったのですが、私の下手な説明より「Billy's Bootcamp」でちょろっと検索してもらった方が早いかと思います.今やamazonのDVD売り上げランキング上位にも入ってくるくらいの人気です.

Appleが「BootCamp」を発表したときに、「BootCampってどういう意味なんだろうか」と思って調べてみたことがあります(その時にはビリーさんのことは全然知りませんでした).「Boot」はパソコンの起動のことですよね.で、パソコンの起動とキャンプに何の関係があるねん、と思ったのですが、調べてみたらちゃんとした意味がありました.
「BootCamp」というのは、アメリカの軍隊で、新しく入隊した人を、短期間で軍隊の訓練について行ける程度まで体力を上げるための、いわば立ち上げのキャンプのことだそうです.新しい兵士というのは、それまでは一般人だったわけですから、当然、ほとんどの人は体力的に軍隊の訓練について行けない.その基礎体力を短期間で高める特別のプログラムが「BootCamp」というわけです.そういわれるとその名前も「なるほど」と、納得がいきます.この「BootCamp」をフィットネスに応用したのが「ビリーさんのブートキャンプ」なわけですね.

で、Appleは、いわゆる「BootCamp」の名前を付けるときに、この「軍隊のブートキャンプ」や、「ビリーさんのブートキャンプ」のことは、知っていたのか、知らなかったのか.日本人なら知らなくて当たり前かもしれませんが、アメリカの会社ですから、誰かは知っていた、気がついたと思うんです.で、その上であえて「BootCamp」という名前を付けた.別に「Boot System for Windows」とかいう名前でもよかったわけです.でもあえて「BootCamp」にした.そこにはどんな意味が込められているのか、とっても気になります.

Appleという会社は、何につけても、かっこよさとか、スマートさとか、コンセプトとか、そういうものを大切にする会社です.でも、「ビリーさんのブートキャンプ」をテレビで見ていても、「弱音を吐くな!」とか、「軍隊では一人の脱落が全員の責任になるんだ!」とか、あまりスマートとはいえない、どちらかというと、旧日本の軍隊調と言うんでしょうか、そんなかけ声をかけています.まあ本当の軍隊ならわかりますけど、これがフィットネスとして一般に非常に売れるということは、そして、かっこよさを大事にするAppleがあえて採用したということは、「BootCamp」という単語は結構スマートでかっこいい言葉なのかなぁ.ストイックに自分を鍛え上げるという感じはあるのかもしれませんね.でも、Windowsとはあんまり関係なさそうに思えます.「Windowsの起動に向けてパワーアップじゃ」という意味でしょうか.

誰か(Macの雑誌関係の方とか)、Appleに「何でBootCampという名前にしたんですか?」って聞いてくれませんかねぇ(あ、もうどこかに名前の由来とか出ていたら、教えてくださいね).