幻魚白蝦蛍烏賊

最近、ちょっと仕事で用事があって「ホログラム」について調べていました．ホログラムというと、レーザ光の干渉を使った立体的に見えるキラキラしたあれですが、身近なところでは、偽造防止のために紙幣に入っていますよね．で、本筋とは全然関係ないんですけど、紙幣の偽造防止についてみてみると、透かしとホログラムくらいだと思っていたのに、最近では1枚の紙幣にも、何通りもの偽造防止、偽造検出の技術がつぎ込まれていることがわかりました．その中でちょっと面白い項目がありました．

紙幣は最近、パソコンやカラーコピーを使った偽造が相次いでいるため、そういったデジタル機器でコピーが出来ないようにする技術が導入されているというのです．「ユーリオン」というものらしいのですが、何しろ最先端の偽造防止技術ですので、詳細は不明です．ただ、最近のバージョンのPhotoshopなどのソフトには、このユーリオンを識別する機能が入っていて、紙幣の画像を印刷できないようにしているそうです．一万円札では、「表面上部の地紋．裏面下部の地紋．」にユーリオンが入っているということです．さっそく一万円札を出して見てみましたが、目視では何も発見できませんでした．

では、スキャナで読み込んでみるのは？と、「イメージキャプチャ」で読み込むと、普通に読み込みできました．「プレビュー」で表示も出来ました．でも、この画像をPhotoshopで開こうとすると、先頭の画像のようなアラートが出て、実際に印刷が出来ません．試しに画像を74％に縮小してみると、印刷できました．でも、もとのサイズに戻すと、やっぱり印刷できません．色調を変更してみても印刷できません．結構かしこいです．どういうしかけなのか全然わからない私よりは、断然かしこいです．

このユーリオンですが、何かの拍子に、Photoshopで普通の画像が印刷できなくなる可能性って無いのかなと、その辺ちょっと興味がありますが、どうなんでしょうかね．