アタゴオル.

昨日のコメントで、iMattさんに教えてもらった「楽天スーパーエージェント」.これ結構いいですねぇ.ぜんぜん知りませんでした.楽天で買うか、amazonで買うかは別にして、とりあえず活用させていただこうと思います.

さて、昨日の流れから、当然「海皇紀」というキーワードは登録したのですが、私が登録したキーワードはもう1つ、「アタゴオル」.みなさん知ってますか、アタゴオル.私が小学生のころからあるのですが、私も単行本として入手できたのは、数年前からです.

私の実家は名古屋の新興住宅街で、図書館というものが近所になかったのです.で、今から考えたらものすごいことなんですが、団地の中の読書好きの方が、自宅を開放して、本を自由に読んだり、本の貸し出しをしてくれていたのです.凄いことですよねぇ.で、その中には、少年ジャンプなんてマンガもあったりしたのです.
私の家は、マンガは買ってはいけない家だったので、私はもっぱらその開放図書館でジャンプを読んでいました.年の頃は小学3年生くらいでしょうか.とても印象的なマンガを読んだのです.不思議な感じのマンガでした.連載ではなく単発です.

しかし、その記憶は長らく私の頭にとどまり続け、ストーリーなんかは完全に忘れてしまっているのに、その独特の雰囲気だけをイメージとして記憶していたのです.
その後結婚し、私の妻が結構マンガに造詣が深い(いわゆるオタクか)ことを知り、幼い頃の記憶を話してみたのです.
「魔女が出てくる森で、人間の形をした猫が日本語でしゃべって人間と暮らしてるの」

妻は数日後に、ある単行本を買ってきました.その表紙を見ただけで、もうOK!これです.このマンガを私は子供のころに読んだのです.その名前が「アタゴオル」.
主人公はナゾノ・ヒデヨシという、人間の格好をしたデブ猫.舞台は主にアタゴオルの森.人の形をした猫と人間が共存する世界です.このヒデヨシ、ウドンの食い逃げをするは、魚泥棒はするは、酒泥棒はするは、人んちに勝手に上がり込んで晩飯を食い散らかしたり、強烈な音痴なのに大音量でうたを歌いまくるは、とにかく普通の人(猫)から見れば大変な迷惑猫なのです.
しかし、ススキノ・テンプラや、ヤニ・パンツなどのきわめてまっとうな人や猫と友達で、冒険をしたり、宝探しや、海賊と戦ったり、古代の遺跡を調べたり、いつもいろいろな騒動を起こします.この世界がとても生き生きとしているのです.
私はアタゴオルでヒデヨシと一緒にリンゴ酒を飲んで楽器を演奏したいぞっ!と、真剣に思います.

この世界の魅力は私の言葉では表現できません.興味のある方はぜひ一度読んでみて下さい.扱っている書店は少ないんですけどね.