桜って結構かしこいんですね.

今日、気象庁が、先日の桜の開花予想日に使うデータが間違っていて、開花予想が大きく外れている地点があることを発表しました.花見弁当屋さんとか、桜祭りをする地元の商工会さんとか、影響が出たところは多々あるようですが、それはそれでおいておきまして、桜っていうのは結構かしこく咲くんですね.

というのも、今年は異様なほどの暖冬でした.最近異常気象続きで、暖冬、暖冬といいながら、それでも冬は寒かったのですが、今年はちょっと異常というくらい暖かかったです.これだけ暖かいと、菜の花なんかは早いうちからポカーッと咲いていましたし、梅の花なんかもう散っちゃっていますからね.で、桜もアホみたいに早くから咲くかといえば、さにあらずと.

私なんかの感覚からいうと、やっぱり暖かくなると咲くのかなと思います.で、もうちょっと知恵を働かせて、日が長くなってきたら咲くのかなとか、そんなセンサーも桜の木にはあるのかもしれません.でももっときちんと春の到来をキャッチする仕組みを持っているんですねぇ.

地元のローカル紙に出ていたのですが、神戸の開花予想は、平年から3日早いだけなんですね.今年これだけ暖かかったのに、どうやってつじつま合わせをしてきちんと桜のシーズン、入学式に合うように咲くのかというと、桜のつぼみは寒気にさらされて目覚める「休眠打破」というのを経て気温上昇とともに開花する、ということだそうです.まあ、三寒四温といいますが、そのペースをちゃんととらえていて、その温度差をもって春の到来を感じ取るようです.ただずーっと暖かいだけじゃダメなんですね(当然寒いままでもダメです).

今日、改めて気象庁が発表した桜の開花予想(2回目)では、平年差で一番早いのは水戸で、平年より10日早い25日の開花だそうです.水戸なんて結構寒そうな感じがしますけどね.じゃあ暖かいところはどうかというと、鹿児島なんて平年より6日も遅い4月1日の開花だそうです.これだけ暖かかった冬ですけれど、やっぱりただずーっと暖かいだけじゃダメなんですねぇ.それでは季節は移っていかないようです.

さて、神戸の桜は平年より3日早い27日開花予想だそうです.ちょうど1週間後が入学式ですから、見頃ですねぇ、いいですねぇ.ちょっと風が吹いて桜が舞う中で入学式なんて、最高です.
姫路の近辺で私のお気に入りの桜の名所に、赤穂御崎というところがあります.播州赤穂の忠臣蔵の赤穂です.海岸沿いに遊歩道があって、御崎全体が桜で埋め尽くされます.海岸には公園なんかあってバーベキューとか出来るのですが、普段は閑散としている公園も、この時期は人でごった返します.
桜を見るのは好きなのですが、大勢の人で混雑している状況を見るのは私は嫌なので、桜が咲く前、人が少ないうちに、コソッとバーベキューでもしに行こうかなぁ.