お父さんたくろ〜す.

お父さんたくろ〜すは、この寒空の中、(真っ赤なお鼻じゃない)真っ赤なオデッセイ号で、明石の「トイザらス」まで、プレゼントを買いに行くはめになったとさ(以下、今日はものすごい長文です).

会社から帰ってきて、いつものように眠っているMacをたたき起こしてMailのチェックをしていたら、コソコソッと嫁さんがやってきて、「プレゼントが売り切れてもうた」と言います.話を聞いてみると、昨日の夕方、子供同伴で姫路のトイザらスに行って、「これをサンタさんにお願いしよう」というターゲットを決めてきたんだそうです.で、今日の昼間、子供が学校に行っているあいだに買いに行ったら、「すみませんが、売り切れました」と.トイザらスのネットショップでも売り切れ.その他オークションやネット販売も探してみたけど、クリスマスまでの入荷はありません、という状態.なんでもトイザらス限定商品らしく、他のお店では扱っていない.よりにもよってそんなモンを欲しがるから、というか、そんなモンをのせた立派で魅力的な冊子のような広告を新聞に折り込みで入れるから、子供が蛍光ペンでハートマークをつけるくらい欲しいらしい.

「いったいどれが欲しいねん」ということで、とりあえず無駄とわかっていながらトイザらスのオンラインショップをのぞくと、「これこれ」.なんだか子供用のお化粧セットのようです.ただ、確かに売り切れている.しょうがないのでこういうときには近所のトイザらスに片っ端から当たるしかない.ネットで店舗検索をすると、姫路の直近は加古川店.画面に出ている電話番号に携帯で電話をかける.1回目、話し中.すぐ2回目、今度はかかったけど、誰も出やしない.60回くらいコールの音を聞いたころにようやく出てくれました.

「○×△□(名前が難しすぎて覚えられない)というものはありますか?」
「すみません、売り切れです」
「では、○×△■はありますか?」
「すみません、それも売り切れで」
「じゃ、○×△◇は?」
「大変申し訳ありませんが、そちらも売り切れです」
「○×△□シリーズは全部売り切れなんですか?」
「申し訳ありませんが、クリスマスシーズンで、全て売り切れでございます」
「わかりました、ありがとうございます」

次は、え〜っと、神戸ハーバーランド店?、ちょっと遠いなぁ.あ、明石店がある.即電話.

「○×△□というものはありますか?」
「在庫を確認しますので、少々お待ちください」

少々と言いながら5分くらい待たされる.トイザらスのテーマ曲を3コーラスくらい聴きました.

「お待たせしました、在庫がございます」
「それ1個取り置きしておいてもらえませんか?」
「申し訳ありませんが、こちらは大変お問い合わせの多い商品のため、お取り置きは出来かねます」
「明日の朝イチに買いに行くので何とかなりませんか?」
「大変申し訳ありませんが...」
「え〜っと、在庫は何個あるんですか?」
「8個でございます」
「今日は何時まで営業ですか?」
「8時まででございます」
「わかりました、ありがとうございます」


「どうすんの?」
「どうするって、今から明石まで買いに行くしかないやん」
「今から行くの?」
「今、6時15分だから明石だったら8時までに間に合うから、ちょっくら行ってくるわ」
「(子供に向かって)お父さん今日は約束があって外でええモン食べてくるからな〜」

トイザらスのページの商品名をガッとドラッグしてコピー、テキストエディットを起動して商品名をペースト.トイザらス明石店の住所をガッとドラッグしてコピー、GoogleMapにペーストして姫路から経路検索実行.結果は、「新幹線で行きましょう」.そりゃ一番早いけど、残念ながら車で行かんとならんのだわ.GoogleMapのトイザらス明石店の地図をテキストエディットに貼り付けて、プリンタで印刷.その紙を四角に折ってポケットにつっこんで車のエンジン始動.カーナビにトイザらス明石店の位置を指定して出発!.

8個しか残ってへん、こうしている間にも売り切れるんとちゃうか、と思うと、行きの道のりはとっても長く感じます.こういうときに事故起こしたりするんだよなぁ、と自分に言い聞かせて、落ち着こうと努めます.目的地は明石駅のど真ん前.国道2号線が対面1車線になっていて、渋滞している.が、なんとか7時過ぎには到着.

トイザらスに到着すると、とりあえず近所の店員さんを呼んで、プリンタで打ち出した商品名を見せて、「これどこにありますか?」.店員さんの後をついて迷路のような店内を歩いていきます.姫路のトイザらスの何倍も大きいです.ついた先には、ネットで見たお目当ての商品が2つだけありました.しか〜し、現物は見た目がとってもゴッツイのです.色は確かにカワイイピンク色なんですけど、4すみに金属製のプロテクターがついていて、U字型の金具でバッチンってしめる金具がついていて、なんだかジュラルミンケースみたいです.隣を見ると、水色のかわいらしい箱物もあります.こっちもお化粧セットらしい.嫁さんにメールをします.

「第1希望はあったけど、すごくゴッツイ.第2希望はカワイイけど水色.どっちにしようか」

慣れない手つきでやっと携帯メールを打って、「送信!」すると、「ピピピ、圏外です」って、一年に一度あるか無いかの大事な時に圏外かよ.トイザらスの中でアンテナの立つところを探さないといけません.商品が売り切れても困るので、ピンクのジュラルミンケースと、水色の箱を脇に抱えながら、片手に携帯電話を持ってトイザらスの中を行ったり来たりして電波を探します.おっ、アンテナ立った.即メール送信.メールの返信を待たないといけませんから、そのあたりをウロウロ.そのうち返事が来て、「カタログで確認したけど水色のほうでOK」.さっそくピンクのほうを棚に戻して、水色の箱を持ってレジで支払い.ついでにクリスマス用のラッピングもしてもらう.

あ〜〜ぁ、あっと.やっと任務完了です.晩飯食いそびれたなぁ.今日の晩飯なんだったんだろうか、なんて考えながら帰路につきます.来る時には気がつかなかったのですが、明石ですので、明石焼きとか、寿司屋とか、なぜか焼き肉屋とか、そういう美味しそうなお店がいっぱいあります.なんか食ってやろうと思って結局入ったのは「ケンタッキー」でした.半分やけ食いです.「チキン5個と、コーンサラダのでかい方と、コーラのラージ」.たっぷりと満腹になりました.

行きは焦っていたので、道のりがとても長く感じましたが、帰りはあっという間でした.ボケッと走っていたら、加古川を通過したことに気付かずに高砂でした.もうすぐ姫路です.

家に帰ったら「お父さん、なにええモン食べてきたの〜」と聞かれたので、「ケンタッキーを腹一杯」と正直に答えときました.いつかサンタクロースが来ない年頃になったら、「お前が子供のころになぁ...」って絶対にバラしたんねん.