會澤さんちの「干しカブ」#1.

新潟の會澤さまからいただきました干し大根の「その後」のご報告です.我が家では二ヶ月ほど前から「ゆず大根」というものがはやっています.ゆず大根というのが一般名称なのか、うちだけの呼び方なのかよくわかりませんし、売っているモノを買ってきて食べているのか、嫁さんが手作りにしているのかもよくわかりません.ブツは単純なものでして、大根の甘酢漬けにゆずの皮が散らしてあるというものです.お正月のおせち料理に使う大根なますにゆずが入っただけですね.ただ大根の形は様々で、千切りの時もあれば、角切りの時もあります.これは私も子供たちも大好きなので、食事の時は競争になり、一番先に皿が空になるのはいつもゆず大根です.で、今回はこのゆず大根を會澤さまからいただきました干し大根で作ってみました.

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出来上がりはこちらの写真のようになっております.ただ単に干し大根を水で戻しただけのようにも見えますが、ちゃんと味はついています.さて、テーブルにのせられた新バージョンのゆず大根ですが、誰も手を出そうとはしません.うちの嫁さんは、味付けは適当で、味見はしない主義なので、食べてみるまでどんな味かはわかりません.やっぱり味見役(毒味役か?)は私なんでしょうね.とりあえずハシでつまんで口に放り込みます.単純なものですから味はいつもと同じと思いきや、ちょっと違う.噛んでみると予想外に歯ごたえがあるのですが、味が普段とぜんぜん違います.酢が入っているので酸味と、ゆずの皮の柑橘系の香りと、予想外に甘いのです.

この甘さは何だろうなぁ、砂糖の甘さとはちょっと違う、もっと自然な甘み.干し大根自体が甘かったからその甘みかなぁ.噛んでいるうちになんかの味と似てるなぁ、と思い出しました.食べたことある何かの味だよなぁ.酸味と柑橘系と甘みで、微妙な歯ごたえ.う〜ん、そうか、こりゃ「ハッサク」だわ.ハッサクってご存じですよね.夏みかんみたいで、でも夏みかんより甘くて歯ごたえもあって、ミカン類の中では私が一番好きなヤツです.そういえば名古屋の実家にいたころはイヤというほどハッサクを食べていたけど、結婚してからは一回も食べたこと無いなぁ.嫁さんが買ってこんのですよね.私もハッサクがないといたたまれないというわけでもないので、なんとなく気がつかずにいましたが、最近ハッサク食べてないですねぇ.

「これ、ハッサクの味がする」というと、やっとみんなハシを出すようになりました.が、美味しいは美味しいのですが、ハッサクをおかずに、ご飯を食べることは無理ですよね.「これは漬け物というよりは、むしろデザートだな」ということで、食事が終わったあとで、みんなでゆず大根をデザート代わりに食べました.