おはよう堂で昼飯.

おはよう堂で昼飯食ってきました.といっても、このblogを読んでくれている方の中で「あぁ、おはよう堂行ったんだ」とわかるのは、たぶん1人くらいでしょうか.おはよう堂っていうのは、鳥取市の卸売市場に隣接してある食堂です.私がそれを知ったのは、「ばびろん」さんが書いているblogの中に、何回か出てきたから.なんでも、魚がウマイらしい.写真を見ても実にウマそう.これはいつかいっぺん行ってみたいな、と思っておりました.で、今回、新しく買った車に慣れるため&その車の実燃費を把握するため&それに入れたカーナビの賢さ度を確認するため、という理由から、じゃあ、おはよう堂でも行ってみるか、ということになったのです.

姫路と鳥取というと、わからない方には全然わからないと思いますが、距離にすれば100キロちょっと、高速道路は無く、ずーっと国道を走っていくのですが、それでも2時間半くらいです.意外と近いです(私も何度か鳥取砂丘に行ったことがありますし、それを通り越して、浜坂とか諸寄とか海水浴に行ったこともあります).それから逆算して、おはよう堂で昼ご飯を食べるために、姫路を9時に出発しました.予定通り、11時半ころにおはよう堂に到着.おはよう堂の前は市場の駐車場になっていて、駐車スペースに問題がないことはネットで調べた航空写真で確認を取ってありました.駐車場に車を止めて、おはよう堂があるべき場所に行ってみると、ありました.が、思っていたよりボロ.まあ、市場の食堂っていったら、どこもこんなもんでしょうね.


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ドアを開けて中に入ってみると、4人掛けのテーブルが8個くらいですかね.お客さんは誰もおらず、私1人だけ.中に入っても「いらっしゃい」の言葉もなく、お兄ちゃんが1人で米をといでいるようす.適当に席に座って、壁のメニューをながめてみるのですが、漢字が読めません.


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何を頼んで良いかわからなかったので、とりあえず「旬ど真ん中」と書いてあった、「鱸刺身定食」を頼もうと思って、「すいません、漢字読めないんですけど、旬ど真ん中って書いてあるやつ、お願いします」って注文をしました.


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出てきたのがコレ.「これって、なんの魚ですか?」って聞こうとした瞬間に「スズキです」とお兄ちゃんがボソッと一言.ああ、スズキだったのね.どうせだから、もっと普通では食べられないような珍しいものを頼めばよかったかなと思いながらも、でもスズキも大好きだし、まあいいかと食べることにしました.しかし、分量がやたらと多いという噂だったのですが、見ただけでおなかいっぱいになるほど分量が多いです.


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こっちの写真だとちょっとはわかりやすいですかね.刺身っていうのは普通、魚の身を薄く切ったものを、皿の上に重ならないように、あるいはちょっとずつ重なる程度に横に広く並べるのが常識だと思うのですが、ここの刺身は縦に盛り上がっています.高さが10cmくらいあるかと.身の一つ一つも厚みが1cmはあります.すごいですねぇ.ごはんは一応どんぶり飯ですがそんなに多いようには見えません.でもよく見ると、表面がペタペタに押し付けられているんですね.つまり普通で盛ったらてんこ盛りになるくらいの量のご飯を、しゃもじでペタペタに押し付けてあると、そんな感じです.まあ私は肉も魚も好きですので、なんとかなるだろうと思って食べ始めました.

味は、ウマイです.スズキなんて、と、バカにする事なかれ.新鮮かつ味が濃くて本当に美味しいです.ご飯も炊き加減が絶妙で、とても美味しい.ワサビも、ありがちな粉ワサビではなく、すり下ろしワサビがドドーンと付いてきているので、ワサビをちょびっと刺身に付けながらいただきました.ご飯も美味しい、刺身も美味しいで、こりゃ完食できるわ、と思っていたのですが、最後に辛い目にあいました.ご飯が足りません.あくまでも刺身の量とのバランスを考えると、ですけど.ご飯が無くなってしまった時点で、まだ刺身が1/3ほど残っています.ちょっとペース配分を誤ってしまいました.最後はモクモクと刺身だけを食べることになったのですが、これがちょっと辛かった.ご飯をおかわりしたいところですが、ただでさえ量が多くて困っているのに、ご飯をおかわりして、挙げ句に食べきれなかったら目も当てられませんので、ここはガマンして刺身のみをモクモクと食べます.ちょっとワサビを多めにして.

結局、イヤッちゅうほど具が入っているお味噌汁と、温泉タマゴ、あと、刺身のツマの大根とニンジンも、全部食べました.いや〜、美味かったし、久しぶりに「食った〜」って感じです.ちょうど私が食べ終わったころに、若い女性二人連れの方が入ってこられました.座ったのは私の後ろの席.入り口のところで、入るのにちょっと躊躇していましたし、「何食べる〜」「え〜、でも漢字ぜんぜん読めないし〜」「まんびきの刺身ってナニ〜」ってな具合で、標準語でしゃべっていたので、たぶん遠くからわざわざ来られた方なんだろうな、と思います.

さて、ちょっと一休みして、そろそろお店を出ようかと思ったときに、なんの違和感もなく壁に貼られているポスターがおかしいことに気がついたので、写真を撮ってきました.


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これです.ナニがおかしいかって、なんで樽ハイ倶楽部のおねーさんがサンマを持ってるんでしょうかね.落ち着いて探せばもっと面白いことが隠れていそうなお店です.

しかし、食べ過ぎです.車に乗ってから30分くらい胃が痛かったです.とてもリーズナブルで美味しいお店だったので、今度は1人ではなく誰かを誘って行きたいのですが、あの量を考えると、人を選びますねぇ.誘われた人がかえって迷惑をしかねません.少なくとも、うちの子を連れて行くことは出来ませんね(あ、1人分を、うちの嫁さんと子供二人で分けたら...、それでも食べきれないかな).今後は鳥取に宿を取って、晩にビールでも飲みながら焼き魚なんかを突っつくっていうのも魅力的です.またぜひ行ってみたいです.