3D プリンター「FLSUN QQ-S」を買った テスト印刷編.

組み立てが終わり、クリアランス調整も終わったので、SDカードの中に入っているテストデータを印刷してみます.


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こんなものを印刷し始めました.


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出来たのはこれ.


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印刷にかかったのは1時間57分.時間かかったのにつまらんモノが出来たなぁなんて思っていませんよ.


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出来たモノを観察していきます.表面を見ると、ちょっと隙間が見えます.


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こちら側の側面は、綺麗な出来映えです.下の方にある縫い目が、外周の印刷開始点と終了点なのでしょう.


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こちら側は、結構ボツボツが目立ちます.ノズルのまわりに付いたゴミがこちら側で落ちているようです.


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そしてこの面、よく見ると、上下方向に波打っている模様が見えます.デルタ型の制御誤差による干渉縞ですかね.


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私の使っているスライスソフトはCuraなんですけど、SDカードに入っているCuraをインストールすると、このプリンターの設定を追加することが出来ます.


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ビルドプレートの食いつきが悪かったのでウエットティッシュで拭いたら、なんか黄色くなった.コーティングが溶けてるんだろうか.


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よくあるボートのデータを、何の調整もしない標準状態で印刷してみました.無調整にしては良く出来ている.


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底面はこの状態.第1層の位置が0.3mmの設定だったので、なんかドロッとした仕上がりになっています.


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窓枠とか天井が、ちょっとたれてます.


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窓枠の右側の平面が2回ほど波打って見えます.


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今までだとまっすぐな段差になるはずのところが微妙に斜めになっているのは、デルタ型の特性なんでしょうか.


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無調整で一発でこれだけ出来るのはありがたいです.

今まで使っていたAnycubic i3 Megaと比べると、一番の違いは音の静かさと振動の少なさ.デルタ型はみんなそうなのかな.ドアが開いていても隣の部屋だと動いているのか止まっているのかわからないくらい静か.自分が作業をする机の上で動いていても気にならないくらいの振動.印刷物をビルドプレートごと動かす必要が無いから、振動が少なくなるって事なんだろうか.印刷物が動かないから、直径が5mmで高さが10cmくらいのTPUの棒も印刷できる.でも、エクストルーダからホットエンドまでテフロンチューブが75cmくらいあるので、引き戻しが必要な印刷は向かない.TPUで引き戻しは事実上不可能だろう.印刷中にホットエンドの真上に頭を突っ込んで印刷の様子を観察できるのが便利.タイタンエクストルーダっていうのを使っているんだけど、フィラメントの交換がメチャクチャ簡単.上の穴を通して、ギアの横を通して、下の穴を通して、っていうのを全く気にすることなく、上から押し込めば下まで貫通しているっていう感じで、とにかく簡単にフィラメント交換ができる.ノズルのゼロ点調整がなんかちょっと微妙.Anycubic i3 Megaは、一度合わせればノズル交換でもしない限りズレる感じはなかったけれど、こいつは使うたびに毎回ちょっとズレてる気がする.印刷中でも液晶操作部で調節できるので、印刷が始まってブリムの様子を見ながら、「ちょっと上かな」とか調整して使っています.今までは調整っていうとビルドプレートの上下だったので、「近すぎるな」っていう時に、無意識に「↓」を押してしまう.こいつはノズル位置をどっちにオフセットするかなので、近すぎる時は「↑」なんだけど、そのうち慣れるでしょう.

今までとは違う点も多く感じるけれど、「クセ」の範囲内です.全然違う機構なんだし、それぞれの得手不得手を知った上で、使い分けできたらいいなと思います.